クリケット のルール

ダーツにおいて、試合形式で楽しむゲームの中で、ゼロワンと並んで一般的なゲームであるクリケット。

クリケットのルールは簡単に言えば「陣取りゲーム」ですが、なかなか説明が難しいルールです。しかし、慣れてしまえば意外と簡単なルールですし、遊び方を理解すると、戦略性の高い非常におもしろいゲームです。

クリケットのルール

Cricket【クリケット】

クリケットはよく「陣取り合戦」という表現をされます。
点数の入る枠が限られているため、難易度はカウントアップやゼロワンよりも高いですが、ゲーム性が高く非常に奥の深いゲームでもあります。

★クリケットには「スタンダードクリケット」、「ランダムクリケット」、「ヒドゥンクリケット」、「カットスロー」との4種類がありますが、一般的にクリケットとはスタンダードクリケットの事を言います。
「クリケット=スタンダードクリケット」として説明します。

クリケットで使う数字、マーク

クリケットで使う数字

※クリケットでは、15~20とブルのみを使用

クリケットでは、15~20とブルだけを使用します。

このことから、15~20はクリケットナンバーと呼ばれることもあります。

 

クリケットではブルの扱いを、シングルブルとダブルブルに分けて考えます。

そのため、シングルブルは25点、ダブルブルは50点です。

クリケットで使うマーク

入った場所
マーク数
シングル / シングルブル
1マーク
ダブル / ダブルブル
2マーク
トリプル
3マーク

クリケットでは、ダーツがクリケットナンバーにヒットした際に「マーク」という数え方をします。

シングルに入れば1マーク、ダブルに入れば2マーク、トリプルに入れば3マークといった具合です。

つまり、1ラウンドで獲得できるマークの最大は、トリプルに3本で9マークということになります。

例】マークの数え方

3本が
「20・20W・20」
だった場合

1+2+1=「4マーク」

3本が
「18T・19W・20」
だった場合

3+2+1=「6マーク」

クリケットの基本は陣取り合戦

陣地を「オープンする」

※クリケットでは、15~20とブルのみを使用

クリケットでは、15~20とブルだけを使用します。

このことから、15~20はクリケットナンバーと呼ばれることもあります。

 

クリケットではブルの扱いを、シングルブルとダブルブルに分けて考えます。

そのため、シングルブルは25点、ダブルブルは50点です。

1. 同じクリケットナンバーorブルに累計3マークを獲得する →「オープンする」

2. オープンしたナンバーにさらにマークすることで、得点が加算される

例】オープンのパターン

1ラウンドで
「20・20・20」
だった場合

20を3マークなので
20がオープン
(次回以降20で得点できる)

1ラウンドで
「20T・20・20」
だった場合

20を5マークなので
20がオープン
(3マーク分)+40点獲得(2マーク分)

同じナンバーをプレイヤー全員がオープンすることはできません。

例】オープンしたナンバーを使える人

2人対戦の
場合


先にオープンした人だけがそのナンバーを使える

3人対戦の
場合


1番目と2番目にオープンした人がそのナンバーを使える

4人対戦の
場合


1番目と2番目と3番目にオープンした人がそのナンバーを使える

15~20のクリケットナンバーは、トリプルに入れることで1本でオープンすることができます。

ブルはシングルとダブルしかないため1本ではオープンできません。

相手の陣地を「クローズする」

20をクローズした場合

20をクローズした場合

相手に取られたナンバーをどうするか。

 

作戦があります。

2人対戦で先に相手が20をオープンしている場合、自分が20に累計3マークした場合、それ以降は相手も自分も20では得点ができなくなります。

相手の陣地を奪って自分のものにすることはできませんが、潰すことはできます。

これを「クローズする」または「カットする」と言います。

 

3人以上でプレイする場合も同様で、最後の1人が累計3マークした場合(全員が同じナンバーを3マーク以上している場合)、そのナンバーはクローズされます。

スコアの数え方と勝利条件

プレイヤー1が勝利する条件

このポイントを押さえたうえで、基本的にはカウントアップなどと同じようにマークしたナンバーの分だけスコアが獲得できます。

もちろん、ダブルやトリプルもきちんと2倍・3倍で計算されます。

クリケットの勝利条件

スコアが勝った状態で最終ラウンド
(基本は15or20ラウンド)までを終了する

スコアが勝った状態ですべてのナンバーを
オープンもしくはクローズする

※ 自分がスコアで勝った状態ですべてのナンバーを「オープン」もしくは「クローズ」しているということは、相手はこれ以上得点することができません。そのため、最終ランドまで続けなくてもその時点で勝敗が確定します。

クリケット専用の用語

クリケットでよく使う用語について知っとこう!

用語
意味
WHITE HORSE(ホワイトホース)ダーツ3本を別のクリケットナンバーのトリプルに入れる9マーク
THREE IN A BED(スリー イン ナ ベッド)ダーツ3本を同じクリケットナンバーのトリプルに入れる9マーク
TON80(トンエイティ)ダーツ3本を20のトリプルに入れる9マーク
プッシュ点数を追加すること
オーバーキル点差が200点以上になると、有利な側のそれ以上の加点が無効になるルールのこと

クリケット初心者おすすめ戦術

クリケットでは先行逃げ切り型の戦略がよく使われます

1. 20.19.18.17.16.15.ブル の順に攻める
(先に20をオープンされたら19を攻める、といった流れ)

2. 相手の点数を超えるまでは プッシュする

2. 相手の点数を超えてから、相手のナンバーを クローズする

2. 空いているナンバーがあれば オープンする

POINT

いくら相手のナンバーをクローズしたり新しいナンバーをオープンしても、点数で負けていては勝てません。

そのため、まずは点数を確保してから相手を封じていくというのがおすすめの戦略です。